Blog記事
技術やデータ分析、本や論文を読んで考えたことを書いていきます。
弱さのアピールにモヤっとしてしまうとき
自分を弱い立場に置いてあれこれ言う人に、モヤっとしてしまうことがあります。弱い立場にあることだけを主張して、はっきり何かを要求されたわけではないのに、暗に気遣いを求められている気分になるときも、同じ感...
公平な関係だけでは満たされないもの
もらったら返す。世話になったら報いる。やり取りが公平である限り、人間関係は健全に回っているように見えます。それなのに、公平な関係にちゃんと囲まれた生活のどこかに、うっすらと虚しさが残ることがあります。...
心の安全基地を育てる小さな実験
今年の6月に、「ひだまり」という iOS アプリをリリースしました。誰かにかけてもらった親切や、自分が誰かに渡した小さなやさしさを書きとめて、あとから見返す。機能としてはほぼそれだけの、小さな記録アプ...
情熱と応援のすれ違い
仕事、勉強、スポーツ、音楽。対象は違っても、何かに打ち込んでいる人がいます。外から見れば成果も出ていて、うまくいっているように見える。それなのに、本人の内側は焦りや満たされなさでいっぱいで、客観的には...
どの変数が重要なのかを「説明」する道具としての回帰分析
回帰分析には「予測」のほかに、他の変数の影響を差し引いて見たい効果を取り出す「調整」、そしてどの変数が重要なのかを知る「説明」という使い方があります。前回の記事では調整を扱ったので、今回は説明の話です...
共感はタダではない
ブレイディみかこさんの『他者の靴を履く』という本に、共感が搾取されるという話が出てきます。読んだときは大きな構造の話として受け取ったのですが、あとになって、小さなことまで含めればよく似たものは身の回り...
他の変数の影響を「調整」する道具としての回帰分析
回帰分析は「予測のための手法」として用いることもできますが、他の変数の影響を「調整」して、見たい効果を見るための道具としても頻繁に使用します。この記事では、単純な集計がはっきり逆向きの答えを返す場面か...
人を手段として見ることは、冷たいのか
「他者を自分の目的のための手段として見る、扱う」という表現を見るとなんだか冷たさを感じますし、そうしてはいけないものだと感じます。ところが大学院にいた頃、人間関係はまさに互いを手段として見ることで成り...
吸収マルコフ連鎖でユーザーの解約までの道のりを読む
プロダクトの分析においては、ユーザーを任意にセグメンテーションして、より好ましいセグメントに遷移してもらうように施策を考える、ということを行います。例えば RFM 分析では Recency, Freq...
利己心の混じった善意は、偽善なのか
善意で動いたはずなのに、あとから自分の中の利己心に気づくことがあります。頼まれごとを引き受けたのは、断ったら悪く思われそうだったからかもしれない。人助けの話を誰かにするとき少し誇らしいのは、立派だと思...
逆境的小児期体験(ACEs)と、その反対側にあるもの
子どもは生まれる場所を選ぶことはできません。どんな家庭に生まれ、どんな大人に囲まれて最初の十数年を過ごすのかは、本人にはどうにもならない部分です。それなのに、その時期に何が起きたかは、その後の健康にも...
dbt-osmosis を PR Check に入れて、やらかした2つのこと
複数の dbt プロジェクトを一つのリポジトリで管理するデータ基盤を扱うことがありました。そこにおいてモデルの description などのメタデータは、人によって記入がまばらで、基本的には埋められ...
苦しんだ経験は人を優しくするのか
苦しく、辛い経験をした人は、そのあとで二つに分かれるように見えます。「自分はこんなに苦労したんだから、他の人も苦労すべきだ」と考える人と、「次の人はこれで苦しまないように、自分にできることはないか」と...
AIエージェントとの協働にも実作業前の認識合わせが大事
先日、ある集計のタスクを、細かい設計を詰めないままエージェントに任せました。「いい感じにやっておいて」に近い渡し方です。戻ってきた成果物は形としてはそれっぽく出来上がっていたのですが、数値検証をしたら...
集団で見つけた関係は、個人にも当てはまるのか
「睡眠時間が長い人ほど、精神的に健康である」。調査データからこういう結果が出たとします。では、こう言い換えてよいでしょうか。「今より長く眠れば、あなたはより健康になる」。相関と因果の取り違え、というよ...
善意の循環を作る小さな実験
「本のおくすり」という iOS アプリを個人開発しています。自分のおすすめの本を、処方箋のかたちにして誰かへおくるアプリです。本のアプリを作っていると言うと、よほど本に救われた経験があるのだろうと思わ...
欠損データをなんとなくで処理しないための Newman(2014) ガイドライン
この間4波の縦断調査のデータ解析を行っていました。wave を追うごとに、人が減っていきます。調査そのものからの脱落だけではありません。回答の質を確かめる項目に正しく答えられなかった人の除外。wave...
はじめまして
はじめまして。Hearthside Lab の丸山と申します。これが最初の記事です。屋号を作ったきっかけは、事務的なものでした。学会への投稿準備をしていて、所属欄で手が止まったのです。この春に大学院を...